exhibition/event - 2024 過去の展覧会・イベント
近藤千晶 Chiaki Kondo「記憶を照射する Illuminate Memories」インスタレーション
2024年12月1日(日)~12日(木)13~19時
休廊日=12月 9日(月)・10日(火)
初日12月1日(日)17〜19時 ささやかなパーティーを開きます。お気軽にお越しください。
2023年、24年と長野県安曇野市でのアートプロジェクトに携わってきました。地域に入り、その場所の風景や風土を体感し、土地や人々が刻んできた歴史や、関わることで生まれてきた記憶を、どれだけ鮮烈に作品として焼き付けることができるのか模索しています。
斯の地を離れ、彼の地で照らし出される光景が、見てくださった方々の頭の中に、どのような風景を浮かび上がらせ、どんな記憶を残すことができるのだろうか想像しています。(近藤千晶)
In 2023 and 2024, I have been involved in art projects in Azumino City, Nagano Prefecture. I enter these regions, experience their landscapes and climates, and strive to vividly imprint on my work the history of the land and its people, as well as the memories born from my interactions with them.
I imagine what images the projected scenery there will evoke in the minds of those who see my work, and what memories they will be left with.- KONDO,Chiaki

「記憶の家」ポリエステル、スチール、寒冷紗、綿、アクリル絵具他 *撮影:草間茂樹
" House of Memories" polyester,steel, cheesecloth,cotton,acrylic paint etc. *photo by Shigeki Kusama
2023 / 122x186x190cm
「日常と崇高の記念碑」
フィリピンの作家;フアン・アルカザレン、マリアノ・チン、ヤスミン・シソン、ヴェロニカ・ペレホ、クリスティーナ・キサンビン・ラミロ、レグ・ユソン
日本の作家:松井利夫(サイネンショー)
2024年10月30日(水)~11月24日(日)13~19時
休廊日=11月4日(月)・5日(火)・9日(土)・11日(月)・12日(火)・18日(月)・19日(火)・20日(水)
オープニングパーティー&ギャラリートーク=10月30日(水)17〜19時
"Monuments of the Mundane and the Sublime"
artists from Philippines ;
Juan Alcazaren, Mariano Ching,Yasmin Sison,Veronica Peralejo,Chiristina Quisumbing Ramilo,Reg Yuson
artist from Japan ;
Toshio Matsui(sainen-show)
30 October - 24 November,2024
gallery hours=13:00 - 19:00
closed on Mondays, Tuesdays, 9 Nov. and 20 Nov.
Opening party & Gallery Talk=October 30. 17-19:00
京都市「Arts Aid KYOTO」補助事業 Kyoto City "Arts Aid KYOTO" subsidized project
artist/出展作家
この彫刻展は、私たちの周囲で発見され、最終的には記念碑規模の廃棄物として蓄積されるありふれた日常の物体を変容させることに焦点を当てています。彫刻は、解体現場や建設現 場から出た瓦礫や、購入または発見された一般的な物体からインスピレーションを得ています。
興味深いことに、フィリピンは国内製造業が不足しているため、世界中から不用品の輸入受け入れ国となっており、その中で日本は中古品の最も人気のある供給源の一つとなっていま す。芸術品として新たに生まれ変わったこれらの人類学的産物は、消費と浪費に対する私たちの態度についての弁証法的言説とみなすことができます。この展覧会の背後にあるアイデ アは、これらのありふれた物体がその機能や本来の目的を欠いて見られ、その規模と場所の特異性を考慮した記念碑的な芸術として提示される方法を再解釈することです。
この展覧会に参加するアーティストは、展覧会のテーマに関連した作品を制作してきたフィリピンの多分野の著名なアーティストであり、パブリックアートと記念碑性の主題に対す る想像力豊かな見解を紹介するために厳選されました。(フアン・アルカザレン、マリアノ・チン、ヤスミン・シソン、ヴェロニカ・ペラレホ、クリスティーナ・キサンビン・ラミロ、レグ・ユソン)
ヴォイスギャラリーは、陶芸家松井利夫を中心とするプロジェクト《サイネンショー》を紹介します。
2013年から続く《サイネンショー》は、家庭や事業所の不要な陶製品・陶器を再度焼成することを通して見えてくる社会課題に向き合い、新たな価値観を議論するプロジェクトです。
その社会的課題には、電力依存の現代社会と創造活動、都市部と地方の格差などがあります。このプロジェクトが使用する燃料は、窯のある地域周辺の限界集落から出る廃材です。窯場は、リゾート開発が中断された観光用道路の脇に位置しています。東日本大震災と原発事故をきっかけに、松井利夫は、現代の創造活動が電力に依存していることを再確認すると同時に、現代の歪みともいうべき人口減少が生み出す廃材が、完全に乾燥し熱効率の高いエネルギー源であることに気づきました。いっぽう、遺跡から陶片が出土するように、陶器もまた、人間の営みが出し続ける、いわば原発の核廃棄物と同じ、半永久的なゴミです。
《サイネンショー》では、消費や浪費の象徴というべき不要陶器を、廃材を燃料に、穴窯の中で1350℃のエネルギーに変換することで、安価な量産品、ノベルティ、用済みの高級食器など、完全な形であった既製品が、溶けたり癒着したり膨張したりというように著しく変化し、「機能や本来の目的を欠いて」元の美的・金銭的価値を放棄します。
集団によって再燃焼されたそれらに、特定の作者というものは存在しません。それは、近現代美術の美学的・金銭的価値観からの解放を示唆します。(代表 松尾惠)
The sculpture exhibition focuses in transforming mundane and everyday objects found in our surroundings that ultimately accumulate as discards of monumental scale. The sculptures draw inspiration from rubbles sourced from demolition and construction sites, and common objects that are either bought or found.
Interestingly, the Philippines for lack of local manufacturing industries embraces being a recipient of imported discards from all over the world, of which Japan is one of the most popular sources of second-hand items. These anthropological products renewed as objects d’art can be seen as dialectic discourse about our attitudes on consumption and waste. The idea behind this exhibition is to reinterpret the way these common objects are seen devoid of their function or original purpose, and presented as monumental art propositions relative to its scale and site specificity.
The artists included in this exhibition are established multi-disciplinary artists from the Philippines who have done works related to the exhibition theme, and were hand-picked to showcase their imaginative take on the subject of public art, and monumentality.(JUAN ALCAZAREN, MARIANO CHING, YASMIN SISON, VERONICA PERALEJO, CHIRISTINA QUISUMBING RAMILO, REG YUSON)
We are pleased to present "Sainenshow," a project led by ceramic artist Toshio Matsui.
The "Sainenshow," which has been ongoing since 2013, is a project to discuss new values by confronting social issues that emerge through the re-firing of unwanted ceramic products and pottery from homes and businesses.
These social issues include the modern society's dependence on electricity, creative activities, and the disparity between urban and rural areas. The fuel used by this project is waste wood from marginalized communities around the area where the kiln is located. The kiln site is located on the side of a tourist road where the resort development was interrupted. In the wake of the Great East Japan Earthquake and the nuclear power plant accident, Toshio Matsui reaffirmed the dependence of modern creative activities on electric power, and at the same time, he realized that waste wood produced by a declining population, a modern distortion, is a perfectly dry and thermally efficient source of energy. On the other hand, just as pottery shards are excavated from ruins, pottery is a semi-permanent waste, just like nuclear waste from nuclear power plants, so to speak. It is an ironic similarity.
At the "Sainenshow," unwanted ceramics, a symbol of consumption and waste, are converted into energy at 1,350 degrees Celsius in an anagama kiln using waste wood as fuel. It causes ready-made items that were once perfectly formed, such as inexpensive mass-produced goods, novelties, and used fine tableware, to undergo significant changes, such as melting, adhesion, and expansion, and abandon their original aesthetic and monetary value, "lacking function and original purpose.
Rekindled by the collective, they do not have a specific artist. This suggests a liberation from the aesthetic and monetary values of modern and contemporary art.(Director of MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w)
JUAN ALCAZAREN
VERONICA PERALEJO
MARIANO CHING
LING QUISUMBING RAMILO
REG YUSON
TOSHIO MATSUI(Sainenshow) photo by Nobutada Omote
井口真理子 Mariko Iguchi「意識の永遠-永遠の一瞬 Eternity of Consciousness - Eternal Moment 」
2024年9月25日(水)~10月13日(日)13~19時
休廊日=9月30日(月)・10月1日(火)・7日(月)・8日(火)
>
"覚醒 awakening" 2024 / acrylic on canvas / 970mm×1303mm
2年ほど前、生まれ育った京都から、福岡県の離島へ移住した。
神守る島、宗像大島。古代からの信仰の地。
離島での、恵まれた暮らし。
日々の制作、畑、動植物たちとの交流。
島の人々の、あたたかい心。
世界の片隅に佇む、ユートピア。
自宅から歩いてすぐ、海が広がる。
海岸沿いを散歩する。眼前に広がる波。
ぼんやりと波の行方を見つめる。
波は、宇宙を、あらわしている。
波は、人生を、あらわしている。
時に繊細に、時に大胆に、絶えず動いている。
波と波がぶつかり、果てしない新たな波が生まれる。
人と人の、出逢いのように。
宇宙は、私たちの意識の波がただよう海だ。
その意識は永遠にして、打ち上げられたひとつぶの一瞬に、私たちは生きている。 (井口真理子)
Two years ago I moved from Kyoto, where I was born and raised, to an island off the coast of Fukuoka. A place called Munakata Oshima, the guardian island of the gods. A place of faith since ancient times.
My life on this island has been a blessing. My days are filled with artwork, gardening, and interactions with the plants and animals. The people on this island are generous. This place is a utopia existing in one little corner of the world.
The ocean is a short walk from my house. I walk along the coast. The waves stretch out before me. I stop and stare at the rhythm of their movement.
The waves express the universe.
The waves express life itself.
They move constantly, sometimes delicately, sometimes boldly. Two waves collide and endless new waves are born.
The universe is like an ocean filled with the waves of our consciousness.
Among that eternal consciousness, we live in the moment of a single soaring droplet. -Mariko Iguchi
唐仁原希「願いごとのあと Wishes and Ashes」
part.1 展示室(B)
2024年6月12日(水)~23日(日)13~19時(23日は17時まで)
休廊日=17日(月)・18日(火)
part.2 展示室(A)&(B)
6月26日(水)~7月7日(日)13~19時
休廊日=6月24日(月)・25日(火)・7月1日(月)・2日(火)
私たちは日常生活の中で、さまざまなメディアを通じて物語に触れています。
空想に浸り、個人的な物語を楽しむこともあります。
私は絵画制作を通して、時代や国境を超え、現代においても根強く残る普遍的
な物語、ある種の「神話」を探求しています。本展では実験的な作品を展示し
ています。今回、制作の中で、「描くこと」によって「表れるもの」について
考えました。 (唐仁原希)
>
願いごとのあと(レオナルド・ダヴィンチ《アンギアーリの戦い》に基づく)
2024 / 162.0×130.3cm / クレパス、オイルパステル、キャンバス
岩田智代「あいまいにしか思い出せない。」
2024年7月17日(水)~28日(日)13~19時(最終日17時まで)
休廊日=22日(月)・23日(火)
織技術を用いて、時の経過や漠然とした記憶を表現しています。
作品制作において、経(たて)糸は時間軸であると考えています。織物ができる過程は、私が実際に体験する時間そのものだからです。
しかし、過去の出来事や感情というものは、時が経つにつれて不鮮明になっていきます。時間そのものも、記憶の中で分岐したり、収縮したりします。
よって、このたびの展示作品では、その感覚に基づいて、自分自身の過去の写真を素材にしています。
写真をプリントした綿布を1cm幅に切り分けて緯(よこ)糸に・白色の綿糸を経(たて)糸に用い「平織」で織ります。織り上げたものは、撮影し、その写真を綿布にプリントします。それをまた1cm幅に切り分けて緯(よこ)糸にし、次の織物を織ります。この作業を幾度か繰り返すと、元の図像は、曖昧な遠い記憶のように不鮮明になっていきます。記憶とは、やがて、映像が暗転するように暗闇へ溶けていくのかもしれません。徐々に消失する記憶は、「絣」によって表現しています。白色から黒色に染め分けた経(たて)糸を用いることで、糸の黒い部分が不鮮明な図像をさらに切れ切れにするのです。
本展では、記憶の留め方、あるいは、記憶を曖昧にする方法として、基本的な構造の異なる織物と描画を対峙させた試みや、通常は同時に見ることのない織作品の表裏を並列に見せる写真も提示します。(岩田智代)

「かくれんぼ(hide and seek)」2024年 / 50×33cm
展示室(A)
中村敦個展 "camouflage"
2024年6月12日(水)~23日(日)13~19時(最終日17時まで)
休廊日=17日(月)・18日(火)
苔石の保存処理協力=株式会社吉田生物研究所
Camouflage- 偽装、迷彩、カモフラージュ。
タイトルからして作家がミリタリーや軍事など、「あまり穏やかでないもの」に興味を持っている人物なのかな?と思われる方も多いとか思いますが、作家本人がその誤解を楽しんでいるフシもあります。
実際、迷彩模様そのものを描いている訳ではありませんが、それらの誤認も含めて「迷彩に見える何か」、「迷彩に偽装(Camouflage)した何か」をシリーズで制作しています。
現在まで、主に菌類や植物など自然界の生命活動のアルゴリズムと文化の関係性をテーマに、数々のシリーズ連作を手掛けてきましたが、今回の展覧会もその一連の表現活動の一環になります。
自然界は多種多様な種族の共存の場でもありますが、互いのテリトリーを奪い合う容赦ない生存戦略の戦場でもあります。正にミリタリー。人はその熾烈な戦場の景色を観て美しいと言います。
迷彩模様に見える「何か」は、「あまり穏やかでないもの」よりも「更に穏やかでないもの」でもあります。(中村敦)

左 "camouflage 森-1" 、右 "camouflage 森-3" 2024年/72.8×51.5cm/キャンバス、アクリル絵具、その他

酒井一貴 " new world "(写真)KG+参加展
2024年5月1日(水)~12日(日)13~19時 *最終日17時まで
休廊日 5月6日(月)・7日(火)
写真を撮るために用意されているものは何もない場所に行って、そこで自分にとっての「写真」を探す。大阪の街を撮り始めたのは、昨年5月のこと。別に大阪らしさを求めたわけではない。都市と人のいる状況を客観する、そこに興味があった。
ひたすら歩いて街と対話し、何かが見えたと思えば、手当たり次第にシャッターを切る。実際、写真との間に親密な関係さえ保てれば、天王寺から梅田までの距離も夢中で徘徊できたし、その道中には予期しない波風が起きたりもする。雑踏の中で途方に暮れ、目的を見失うこともある。そんな浮き沈みの最中、意図を超えた写真の「一枚」は、撮影する本人にも気づかない意外な瞬間に生まれているものだ。
そこから見えてきたのが、自分にとっての new world 。たぶん私は、力づくでは動かない何かを、私なりのやり方で動かそうとしているのだと思う。(酒井一貴)
I go to places where there is nothing prepared for taking pictures and look for the "photo" for me there.I started photographing the city of Osaka in May last year. There was no demand for something Osaka-like.The reason for this is my interest in objectively observing the situation of cities and people.
I walk all the way and interact with the city, and when I feel like I can see something, I randomly snap the shutter.In fact, as long as I maintain a close relationship with photography, I can wander the 7km distance from Tennoji to Umeda.Along the way, I may encounter unexpected events, or get lost in the crowd and lose sight of my purpose.While experiencing such ups and downs, at a certain moment that I didn't even realize, the unique “photo'' for me is born.
There I discover a new world for myself.Perhaps I am trying to move something in my own way, something that cannot be done by force.(Kazutaka Sakai)

「異なる存在」(2023) Differences between each(2023)
◎常設部の展示
酒井一貴 " new world "と同時期、川崎栄子"another story"(ピグメント印画法の写真)を特別展示。
常設部にて;
川崎栄子 " another story "
2024年4月13日(土)~5月12日(日)13~19時(最終日17時まで)
通りすがりの名もなき情景や役割を終えてしまったかのようなモノに向けてシャッターを切る。誰からも注目を浴びることなく、ひっそりと佇むそれらにも其々の物語があるのではないかと想像を巡らせる。
何気ない日常の片隅に存在し、次に通りがかったときにはもう出会えないかもしれないモノたちに目を向け、そこに流れていた時間と此れからに想いをよせる。
暗室で焼いたプリントに、“雑巾がけ”と呼ばれる1920~30年頃に日本のアマチュア写真家の間で流行した古典技法を施して仕上げている。これもまた、埋もれていたことにもう一度光を当てて新たな物語を紡ぎたいという行為に他ならない。(川崎栄子)
*雑巾がけ・・・1920~30年(大正末期~昭和初期)頃、流行した日本独自のピグメント印画法。暗室で焼いたプリントにオイルを引き、その上に油絵具を塗って拭い落しながら調子を出していく技法。

ゼラチンシルバープリントに雑巾がけ/8×10インチ/バライタ印画紙

西村勇人 "Mounds 2023-24" (写真)KG+参加展終了しました
2024年4月13日(土)~28日(日)13~19時 *最終日17時まで
休廊日 4月15日(月)・16日(火)・22日(月)・23日(火)
トークイベント=村野正景氏(京都文化博物館学芸員/考古学)×西村勇人
4月20日(土) 18時30分~20時、予約不要・先着20名
村野正景 Masakage Murano
1978年、静岡県生。九州大学比較社会文化学府卒業。エルサルバドル共和国文化庁考古課(青年海外協力隊)、九州大学文学部助教などを経て現職。他に公立小松大学次世代考古学研究センター特任准教授、京都外国語大学京都ラテンアメリカ研究所客員研究員等。専門はパブリック考古学、博物館学。
博物館学芸員として、考古学、アート、学校、近代建築、まちづくり等に関心を持ち、「アートと考古学展~物の声を、土の声を聴け~」、「京都の画家と考古学-太田喜二郎と濱田耕作-」、「京都府内の学校所蔵考古・歴史資料展」、「日本考古学の鼻祖 藤貞幹」、「辰野金吾没後100年 文博界隈の近代建築と地域事業」等を企画。考古資源の多様な価値創造を試みている。
このシリーズでは、現代人の暮らしの傍らで、それとは無関係に存在しつつ景色のなかで交ざり合う古墳に着目して、歳月の積層の上に生きる人間のありようを現出させることを試みる。古墳は十数世紀前に権力者の眠る墓として象徴性も持ちつつ築造されたが、現在に至る過程で尊厳を保持されないかたちで毀損され、または都市のうちに埋もれ静安を保てなくなっているものが少なくない。ごく近年に文化財としての価値が認識され保護・保全の対象となってきたが、すでに進んだ都市化のために家屋・公共施設や公共インフラなどとの間に緩衝もなく墳丘が残る景観は、時間も意識も大きく隔たる人間の営みが隣り合う奇異な相をなしている。(西村勇人)
This series is intended to find the way humans live on the layers of the ages, focusing on the ancient burial mounds (called Kofun in Japanese) that exist in the landscape while being irrelevant to the lives of modern people. The ancient burial mounds were built in East Asia, including Japan, as graves where persons in authority sleep a dozen centuries ago. There are many mounds that have been damaged in ways that do not preserve dignity, or are buried in cities and are unable to keep quiet in the urbanization in later generations, especially in modern times. Although the value as a cultural heritage has been recognized and has been the subject of protection and conservation in recent years, there is no buffer between the mounds and the houses, public facilities or public infrastructure due to the already advanced urbanization. The landscape has a strange aspect in which human activities are separated by time and consciousness.(Hayato Nishimura)

殖蓮村76号墳(群馬県伊勢崎市) Uehasu Village Tomb No.76(Isezaki city,Gunma pref.)
◎常設部の展示
西村勇人 "Mounds 2023-24" と同時期、川崎栄子"another story"(ピグメント印画法の写真)を特別展示。
鈴木昭男・宮北裕美 "初心 origin"
2024年3月20日(祝・水)~4月4日(木)13~19時
休廊日=3月25日(月)・26日(火)・4月1日(月)・2日(火)
*明倫茶会「点音」(3月31日/席主=鈴木昭男)に向けて自作した竹製の器や、アーティストそれぞれの制作に関連する貴重な作品を展示します。

(左)鈴木昭男「シミの譜 shi mi no fu 」左から4・3・1・5・2 / 1976-2017年/モノタイプをコロタイプとして2017年に復刻 / マットサイズ42.3×34.9cm
(右)宮北裕美 "Permanent Red 2024 #6" 2024 / 木製パネル、ジェッソ、アクリル絵具 / 45.5×53.0cm
◎常設部の展示
鈴木昭男・宮北裕美 "初心 origin"と同時期、以下のアーティストの新・旧作品を多数展示、販売いたします。
井口真理子(ドローイング・Tシャツ)、岩田智代(写真)、上野友幸(ミクストメディア)、呉 夏枝(ミクストメディア)、衣川泰典(版画・ポスター・活動記録集)、日下部一司(写真)、現代美術二等兵(ミクストメディア)、近藤千晶(絵画)、酒井一貴(写真・作品集)、中村 敦(絵画)、西村勇人(写真・作品集)、松井智惠(素描)、松井利夫(陶)、マリアノ・チン(ドローイング)、ヤスミン・シソン(コラージュ)、山本晃久(金属)、リン・キサンビン(ミクストメディア)
現代美術二等兵 「ギンギラギンにあてもなく」(同時開催:駄美術クリアランスセール)
part 2 2024年1月9日(火)~14日(日)
*9日(火)~13日(土)13~19時
*最終日(14日)のみ13~17時
part 1 2023年12月13日(水)~17日(日)
*初日(13日)のみ16~19時
*14日(木)~17日(日)13~19時
・1日だけ追加特別オープン!!12月24日(日)13~19時
磨けば光るかも!と己の僅かな可能性を
あてもなく信じた時代も過ぎ去り
見せかけのメッキが剥げるのを恐れている間に三十数年。
今ではすっかり頭がハゲた現代美術二等兵が、
輝いて見えるものや、見た目まぶしいものに惹かれて作った
駄美術がさりげなく並びます。
更に、奥の部屋では思いつき系新作を数点展示。
そして更に過去作品の中でも、ちょっと微妙な駄美術を
お求めやすいセール価格で展示、販売します。
豪華2本立ての駄美術展、ぜひお運びください。(現代美術二等兵)

左から「光りもの2種」 「逆銀歯」 「銀シャリ3種」
セールは、2024年1月14日に終了しました
駄美術クリアランスセールより 厳選作品を引き続き展示・販売いたします。リストは近日公開!
「この先再展示が微妙な作品、作ってみたけど自分でも意味分からない作品、ハンパもの等やワケあり作品(現代美術二等兵談)」を大放出。
・展示即売。現金のみのお取り扱いとさせていただきます。
・お買い上げ作品は、そのままお持ち帰りいただけます。
・簡易包装とさせていただきますので、トートバッグや風呂敷等をご持参くださいますよう、よろしくお願いいたします。
・ご購入は先着順とさせていただきます。
メールでのご予約はvoicegallery1986@gmail.com にて承ります。
常設部の冬季展示
part 2 2024年1月9日(火)~14日(日)
*9日(火)~13日(土)13~19時
*最終日(14日)のみ13~17時
part 1 2023年12月13日(水)~17日(日)
*初日(13日)のみ16~19時
*14日(木)~17日(日)13~19時
・1日だけ追加特別オープン!!12月24日(日)13~19時
現代美術二等兵の展示と同時に、22人のアーティストの新・旧作品を多数展示、販売いたします。一部を除いて、オンラインショプでのお取り扱い作品もございます。会期終了後、一部作品を入れ替え、引き続き展示・販売いたします。
井口真理子(絵画・Tシャツ)
岩田智代(写真)
上野友幸(ミクストメディア)
小川しゅん一(写真・陶)
呉 夏枝(布・糸)
川尻 潤(陶)
衣川泰典(版画・ポスター・活動記録集)
日下部一司(写真)
近藤千晶(絵画)
酒井一貴(写真・作品集)
坂本優子(素描)
鈴木昭男(ドローイング・転写)
中村 敦(絵画)
西村勇人(写真)
唐仁原希(絵画)
松井智惠(素描)
松井利夫(陶)
マリアノ・チン(絵画)
宮北裕美(版画)
山本晃久(金属)
リン・キサンビン(ミクストメディア)