exhibition/event - 2020  過去の展覧会


2020年12月
12日(土)・13日(日)
18日(金)・19日(土)・20日(日)
24日(木)・25日(金)・26日(土)・27日(日)
各日13~19時

コロナコロナで1年が過ぎようとする中、先が見えない状況に飽き飽きした 現代美術二等兵は今年も「駄美術100連発」と銘打って新作を発表します。 しかもディスタンスに配慮したミニサイズの駄美術たち。 正直心と体がついていかず、ネガティブな事ばかり考えがちでしたが、 こんな時に敢えて100点作ると言う暴挙に出ました。 粗製濫造どこ吹く風で物作りに取り憑かれた中年アートユニットの生き様を是非ご覧ください!(現代美術二等兵)

感染症拡大防止を考え、週末のみの時間短縮での開催とさせていただきます。
平日につきましては、24日(木)を特別開廊します。
なにとぞご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。(ヴォイスギャラリー)


終了しました。多くの方にご来場いただきありがとうございます。


杉浦美江ドローイング展
2020年11月27日(金)・28日(土)・29日(日)・30日(月)各日13~19時

新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市文化芸術活動緊急奨励金採択事業

杉浦美江は彫刻作品を作ると同時に、数多くのドローイングを描きました。
一口に「ドローイング」と言っても内容は多様です。
絵日記や覚書のようなもの、彫刻を作るプロセスとしてのもの、絵画的アプローチとしてのドローイング、絵画と彫刻を如何に同時に成立させるかを試みているものなど、その内容は横断的であり、思考の跡が残されています。
今年の5月頃に650点ほどのドローイングをお借りし、デジタルアーカイブを作成しました。
一点一点じっくり向き合うことは彼女との会話に似ていると感じました。
それは生前ドローイングを見せてもらっている間、いつもおしゃべりしながら見ていたことも深く関係していますが、彼女がいなくなってしまった今もドローイングを見ていると当時は気づかなかった作品の連続性を発見したり、時を経て会話が続いている様な感覚がありました。
また今回、坪井湯湯さんがデザインしてくださったドローイング 集「あたらしい交換日記 A NEW EXCHANGE DIARY」も刊行されます。
杉浦美江の小さくて可愛いドローイングを出来るだけ多く、会場やご自宅で見れるように工夫したつもりです。
会場ではデジタルアーカイブと作品集も閲覧していただけます。
大変な時期ではありますが、お時間ございましたら是非お立ち寄り下さい。(本展企画;大塚朝子)

  
鉛筆・シャープペンシル/256mm×182mm                 会場風景
      
杉浦美江(すぎうらみえ)
1980 大阪生まれ
2004 京都市立芸術大学 彫刻専攻卒業
2006 京都市立芸術大学大学院 彫刻専攻修了
2012 没
[ 個展 ]
2007 SUNCITY島 (ヴォイスギャラリー)
2008 SOFTY FANCY (ヴォイスギャラリー)
2010 Native Sculpture (ヴォイスギャラリー)
2011 ドローイング展 (玉村荘)
2011 air-condition (ヴォイスギャラリー)
2012 SUNCITY&GOODMORNING (ヴォイスギャラリー)
[ グループ展 ]
2003 Mie Sugiura + Sachiko Watanabe (京都市立芸術大学 小ギャラリー) 2005 ART CAMP (ギャラリーヤマグチ)
2005 FRIEND of SUMMER VACATION (HAO/岡山)
2007 夏景(ヴォイスギャラリー)
2008 醜悪展(画廊ゾの辺)
2009 冬景 (ヴォイスギャラリー)
2009 作品と周辺 (ヴォイスギャラリー)
2009 4つのアトリエ(画廊ゾの辺)
2011 one two (ギャラリーアクア)
2014 杉浦美江三回忌記念もう一回観たい作品展+おまけつき (ヴォイスギャラリー)
2020 あたらしい交換日記(ヴォイスギャラリー)



November 2020,Chie Matsui special issue
2020年11月06日(金)~08日(日) 各日13~19時
     13日(金)~15日(日) 各日13~19時
     19日(木)~21日(土) 各日13~19時

Room A 松井智恵

個展「現代美術と批評のスクール」(2012年・ヴォイスギャラリー)を振り返る試み。
インスタレーション"heidi 52 On The Day"より、主素材としたレンガの内、保管していた88個を再展示します。本展示のための描きおろしドローイング、インスタレーションの記録写真、映像作品のポラロイド写真作品、過去作(ドローイング)を展示・販売します。出展=松井智恵、展示構成=松尾 惠。

ポラロイド写真は、インスタレーション作品に組み込まれていた映像の静止画です。
以下タイトルから、映像作品にリンクしています。
 ”HEIDI 52 -flower 2012”
 "HEIDI 52 -Black & White"

「インスタレーション“heidi 52 On The Day”」(2012年11月)
撮影:MASTUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w



Room B 酒井一貴(写真) 坂本優子(絵画)      中村敦(絵画) 武川直也(絵画)

酒井一貴(さかいかずたか)「TOBACCO」2006年/203×254mm   *参考画像


唐仁原希個展「虹のふもとには宝物があるの」
2020年10月09日(金)~11日(日) 各日13~19時
     14日(水)~18日(日)各日13~19時
     23日(金)~25日(日)各日13~19時
     30日(金)~11月1日(日)各日13~19時

*フライヤー
*room A&B
*10月21日(水)と28日(水)は、予約制です。ご来場日の13時~18時の間のご希望時間をご記入の上、お問い合わせ・お申し込みフォームへお願いします。


「遭遇 星の子ども」2020年/22.0×27.3cm/油彩・パネル




マルセレ・フェルベルネ Marcelle Verberne
"黒い水| Black Water"
2020年9月18日(金)~10月18日(日)13~19時

  
*出力用フライヤー(Japanese-English notation)
*room C
*休廊日=9月28日(月)・29日(火)
     10月5日(月)・6日(火)・7日(水)・8日(木)・12日(月)・13日(火)
アムステルダム在住の写真作家マルセレ・フェルベルネは、今から100年ほど前に実際に起こった殺人事件をもとに物語「井戸」を執筆し、作品は、2020年オランダの文芸誌「ドゥ・レビゾール」に掲載されました。このたびの展示「黒い水」に合わせて日本語で限定100部を自費出版する本「井戸」と、挿入されている写真を展示します。

「井戸」
 文章・写真:マルセレ・フェルベルネ(アムステルダム)
 蘭和訳:國森由美子、國森正文(デン・ハーグ)
 デザイン:若林亜希子(アムステルダム)
 印刷:デ・カイム(アムステルダム)



 
西村勇人個展 "Lives" 写真およびミクストメディア
2020年9月18日(金)~10月4日(日)13~19時

 
*出力用フライヤー
*ニュイブランシュ参加=10月3日(土)21時まで開廊
*room A&B
*休廊日=9月28日(月)・29日(火)
次の皆様のご協力に感謝申し上げます。(敬称略・順不同)
*作品提供・協力:橋本幸士(大阪大学大学院教授)
*粘菌提供:青野真士(Amoeba Energy代表取締役社長)
*画像提供:倉谷滋(理化学研究所主任研究員)
      高橋淑子(京都大学教授)
      日比正彦(名古屋大学教授)

生命・自然現象の驚異およびその可視化の過程から着想しつつ、古典的写真技法を含む様々な技法用いて制作した作品を展示する。ヘリオグラビュール(写真凹版)による作品”Cogito”では、永く肉体を超えた実体があるとされてきた精神を司る物理的実体に分け入り、標本のごとく配置することで客体化を試みた。サイアノタイプによる作品”Fluctogram”では、飢餓状態の粘菌アメーバに見られるゆらぎや複雑系を象る行動をネガとして用いた制作を試みた。(西村勇人)

"Cosmic Egg"
2017年 / 120×160mm / ダチョウ卵殻、黒板塗料、チョーク(大阪大学 橋本幸士教授筆)
宇宙の原初が卵であるとする卵生神話は世界に遍在しており、卵が持つ球形は万物の始原を象徴するイメージである。球形の黒板(ダチョウ卵殻)に、宇宙の全てを支配する数式である標準模型の数式を記述。



"art in transit:THE FINAL"
2020年8月15日(土)~20日(木)13~19時

終了しました
youtubeに記録画像をアップしました。
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市文化芸術活動緊急奨励金採択事業


"selected works/Sep."
2020年9月5日(土)・6日(日)13~19時

*常設展=近藤千晶、横谷奈歩、Mariano Chingほか
*room A
その場所の固有の歴史や人々の痕跡をフィールドワークし、物語を咀嚼、再構成した横谷の2008年~2019年の写真作品をメインに展示します。
Mariano Chingは、2002年文部省の招聘により、京都市立芸術大学において木版画を研究しました。このたびは、ペインティングと版画を複合的に用いた2003年の小品5点を展示します。
大作中心の近藤千晶の作品の中から、大作と色彩の異なる小品を展示します。


横谷奈歩「もう憶えていない」(2008年)


"art in transit:THE FINAL"
2020年8月15日(土)~20日(木)13~19時

記録映像は、こちらです。

新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市文化芸術活動緊急奨励金採択事業

常設展selected works 2020年6月中・毎土曜15~19時*終了
・6月の展示作家について、<お問い合わせフォーム>にてお問い合わせを承ります。
  上野友幸、大友一世、金村仁、近藤千晶、坂本優子、杉浦美江、唐仁原希、中村敦
  西村勇人、藤井良子、松井智惠、山本晃久、横谷奈歩
オンラインショップでは、その他の数々の作品をご紹介しています。


金村 仁 KANAMURA,Hitoshi
近年制作している「人体を回転させてできる3Dプリンターで作成したシリーズ」の原型ともいえる作品。
右)"Lady Rotation-回転淑女-" ブロンズ、アルミニウム / 35×12×12cm / 1994年
左)"Gentleman Rotation-回転紳士-" ブロンズ、アルミニウム / 5×12×12cm / 1994年
「これらのブロンズの彫刻作品は,近年制作している人体を回転させてできる3Dプリンターで作成したシリーズの原型とも言える作品です。 二次元の情報であるトイレのピクトグラムを回転を回転させた奇跡を三次元化させた「人体像」です。今なら3Dプリンターを使えばすぐに出来てしまう形状ですが,当時はそんな技術もなく、 旋盤で削るしかありませんでした。ピクトグラムをゲージにして木工旋盤で立体の原型を作り、鋳造し、金属旋盤で仕上げました。業者に依頼する経済力もなく自力でつくるしかなかったのですが,友人,知人のテクニシャン達にアドバイスや手伝ってもらいながらなんとか作り上げたことが思い出されます。」(金村仁)



横谷奈歩 YOKOYA,Naho
「インスタレーション “SS_Aug.2017“ 制作メモ」紙に鉛筆、現地収集した土器片ほか / 39.4×51cm / 2017年
撮影:牧野和馬


パフォーマンス映像放映
当ギャラリーが会場や広報協力したパフォーマンス作品を公開中。ぜひご覧ください。
・小川しゅん一&アダム・フレリン "B-flat"(2004)
 保津川におけるパフォーマンス。本編DVD販売中。詳細はこちらへ
・前田英一演出 "Every day is a new beginning" (pass:einb / @ロームシアター京都、約70分)         続編"How far can I see?" (ダイジェスト版 / @UrBANGUILD、12分)
科学と芸術の共同作品。詳細はこちらへ
  "Every day is a new beginning"            "B-flat" (ポストカードのイメージ)
撮影:Kim Sajik

2020年4月10日(金)~27日(日)「非接触無人販売展」(休業中の無人展)
外出や往来自粛の2020年春は、かねてから開店していたオンラインショップを改装し、休店中のギャラリーとつなぎました。
ギャラリー前を通りがかられましたら、ガラス越しに展示をご覧いただけます。掲示しているQRコードから各作品の販売ページにアクセスしていただけます。本サイトでは、online shop/galleryからリンクしています。


2020年02月05日(水)~16日(日)
坂本優子 個展「多発する物語」絵画

会  場=ヴォイスギャラリー展示室A  *グループ展「その場所の話~前半~」(展示室B)と同時開催
開廊時間=11時~19時(最終日は17時まで)
休 廊 日=02月10日(月) なお、11日(火・祝)はオープンします。

坂本優子は、金沢美術工芸大学工芸科(金工)卒業後、出身地の兵庫県において、本格的に絵画制作を始めました。
日々の暮らしや身辺の風景などから、土の中に生命の歴史を想像したり、動物の姿を引用して、今ある世界を寓話的に描いています。
慌ただしい美術の変化と距離を置き、黙々と、堅実に制作をつづける作家の5年ぶりの個展です。(ヴォイスギャラりー)

消費しきれないほどの情報や、めまぐるしい日常をなんとかやり過ごし、しかし、何かにつけてすぐに忘れてしまうような日々。それでも連綿と続く暮らしの中で蓄積され残るものがあります。遠くでも近くでも絶え間なく起こり続けている(いた)日々の出来事から、私たちはどのような物語を紡いでゆけるのでしょうか。
今回展示する作品は、一つ一つはそれぞれ独立したストーリーをイメージしながら制作しています。しかし、それらを一つの空間で構成する時に、個々の日常が世界をつくりあげるように、隣り合うものや、対峙するものが反響し合い、一つの物語のような世界が生まれるようにと考えながら制作しました。(坂本優子)

「聞く耳、聞かぬ耳」2019年 / 116.7×91.0cm / キャンバスにアクリル絵の具・インク




終了しました。ご来場ありがとうございました。
2020年02月05日(水)~16日(日)*前半
   02月21日(金)~23日(日)*後半
企画展「その場所の話」
井口真理子・上野友幸・大友一世・作田優希・横谷奈歩

2月21日(金)19時~ / 特別プログラム<トーク&ミニライブ>=シモーヌ深雪×石谷治寛×松尾惠 *下記に詳細
会  場=ヴォイスギャラリー展示室B *会期前半は坂本優子個展「多発する物語」(展示室A)と同時開催
開廊時間=11時~19時(16日と23日は17時まで)
休 廊 日=02月10日(月)・17(月)・18(火)・19(水)・20日(木) 
     *11日(火・祝)はオープンします。

京都に生まれ育った井口真理子の作品では、自身が創造したニューピーポー(new people)が京の<ある場所>の今昔を目撃しています。
ベルリンを拠点とする上野友幸は、街のフリーマーケットで求めた古い写真を作品に転換します。それらの写真は、おそらく、かつてそこに生き理不尽に亡くなった人々の幸福だった時間の記録でしょう。その元となった不詳の人々の写真もあわせて展示します。
大友一世は、生まれ育った京都と現在の日常である東京の風景を入れ替えながら、それぞれの時間をとどめるかのように風景を再構築します。
作田優希は、世俗から遮断された場所としての森、そこを聖域とする木々を描きつづけています。
横谷奈歩は、その土地の史実や事件を撮影し、 それらをもとに模型を再構築し撮影。 あらためて<写><真>として提示します。
平面作品の中には時間が潜んでいます。 過去からの長大な時間やこの先の無限の時空を 想像する展覧会です。



作田優希 「流れる」キャンバスに油彩 / 50×120cm / 2019年
2020年現在、京都市立芸術大学大学院 美術研究科修士課程 絵画専攻(油画)2回生。
2018年3月、名古屋芸術大学 美術学部美術学科 洋画コース卒業。
一貫して森・木々をモチーフとして作品制作を続けている。常に隣り合わせに存在している生と死、かつヒトの文明・統治権力が及ばないアジール的な異界の空間に興味があり、森の中の独特な形とさまざまな素材を使い、上下左右の感覚が揺らぐ絵画独自の世界を表現していく。2018年11月、京都銀行美術研究支援制度 奨学生。


横谷奈歩 「"SS_Aug.2017" - 地表としての現代2」ライトジェットプリント/ 15.6×27.9cm / 2017年
作家HP


上野友幸  "Around the Table" 蝶の標本、写真、標本箱 / 48.4×39.6×6cm / 2016年
作家HP


大友一世  " run down -mountain path- #1,#2" パネルに油彩・アクリル絵具 / 各45.5×53cm / 2019年
作家HP

井口真理子 " SPIRITUAL FRIENDS" キャンバスにアクリル絵具 / 194×112cm / 2016年
京都市に生まれ、悠久なる今昔の地にて幼少期から現在に至るまで人間の絵を描き続けている。
【●▲■シンギュラリティーが叫ばれてから久しいが、その先にある世界とはどのようなものだろう、人間とは改めて何なんだろうと、2013年頃よく考えていた。ある日、一枚の絵が頭に浮かんできて、脳天にビビビと信号が走った。それは、何か使命感のようなものを私に掻き立て、急いでスケッチにして形に起こした。その絵こそが、「NEW PEOPLE」の始まりだった。●▲■】


企画展「その場所の話」特別プログラム
「トーク&ミニライブ~怪奇と官能の眠る場所~」
シモーヌ深雪(シャンソン歌手/DragQueen) × 石谷治寛(美術研究者) × 松尾恵(ヴォイスギャラリー)


美術史の陰に潜む異端極まりない画家たちと幻想と狂気が入り交じる作品群にまつわるトークとシャンソン。
皆様をアウトサイダーな場所を巡る魔術的なまどろみへと誘います。
アンダーグラウンドカルチャーと芸術学が華やかに交錯する「その場所の話」特別プログラムに、どうぞご期待ください。



 ・日時=2020年 2月21日 (金) 18:30開場 / 19:00開演
 ・会場=ヴォイスギャラリー展示室A
 ・料金=¥1.500- (ワイン付) 18歳以上(18・19歳にはソフトドリンク付)
 ・先着25名様まで。日本語。
  ご予約は、こちらの「お問い合わせ内容」に、<2月21日申し込み>とご記入の上、お名前・人数をお知らせください。人数を超えた時点で締め切ります。 誠に申しわけございませんが、入場料に間違いがありましたので、訂正させていただきました。



2020年01月24日(金)~26日(日)
ワーク・イン・プログレス① 田中栄子~新旧の作品展示と新たな取り組み~

会  期=3日間のみ
開廊時間=13時~18時 *いつもと異なりますので、ご注意ください。
終了しました。ご来場いただき、ありがとうございました。

作家は、活動の途上において、中核的なシリーズの進化と並走する多様な創造をします。それらは、芸術的な概念を補完しながら、新たなシリーズへと昇華する場合もあります。
2020年、開廊から34周年となる弊ギャラリーでは、ワーク・イン・プログレスとして、80年代・90年代から活動する作家の過去作と現在進行形を検証する機会を設けます。
ワーク・イン・プログレスの公開は、3日間です。
作品展示が中心ですが、ご来場者の意志的な鑑賞や批評を期待し、「行動展示」空間としてのギャラリーの可能性を探りたいと思います。(ヴォイスギャラリー)

日本の高度成長期に出現したニュータウンの光景などを題材に、どこか不穏な空気を湛えた風景画を制作している。この世界のそこかしこにぽっかり口を開け私たちを待ち受けているもうひとつの世界。私にとっての「アナザーワールド」である異界や彼の岸のくらさの気配を、あくまで眼前に明るく見える眺めのうちに表現したい。その際には切り絵のプロセスが重要であり、写真に漠然と覚えた違和のありかを見定めるために、切り絵から版画や絵画を往復し、執拗に色とかたちの吟味を繰り返す。こうして風景を抽象的な「色面」に置換することは、余剰を排し圧縮することで空間=世界そのものを抽象できると信じている。(田中栄子)

2009年京都市立芸術大学大学院美術研究科版画領域博士課程修了
1998年大阪府の芸術家交流事業「ART-EX」プログラムによりベルギーのフランス・マセレール・センターにて滞在制作。2000年第13回現代版画コンクール(大賞)。第8回浜松市美術館版画大賞展(大賞)。2002年 "Project-N" 東京オペラシティーアートギャラリー 。キリンアートアワード(奨励賞)。2003年大阪市咲くやこの花賞受賞。2010年個展 "empty" MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w。2013年個展 "still life" アートフロントギャラリー・東京 。2020年「Stone Letter Project #4」愛知県立芸術大学サテライトギャラリーSA・KURA。
現在 京都市立芸術大学 版画専攻准教授


"highway" 88×117cm / キャンバスにアクリル絵具 / 2013