exhibition/event - 2017  過去の展覧会・イベント(2017年)

3日間の新年特別会期延長決定!!
2018年1月6日(土)・7日(日)・8日(月・祝) 開廊時間=11時~19時、ただし8日は11~17時。
現代美術二等兵活動25周年「駄美術の山 おとし玉」


2017年12月開催の「活動25周年記念 駄美術の山」展に、たくさんの皆様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
ご好評につき、会期終了後に再発見された作品も加え、新年に3日間だけ会期を延長させていただくことになりました。
12月に見逃された方、もう一度ご覧になりたい方は、ぜひご来場ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

*以下は、2017年11月28日(火)~12月9日(土)に開催した「駄美術の山」のご案内分です。再掲させていただきます。
展覧会最終日に「活動25周年記念式典」を開催しました。
日時=12月9日(土)18:00~20:30(17:30開場)
会場=アンテナカフェ&スペース御所西
   〒602-0877京都市上京区新町通丸太町上る春帯町349-1(地下鉄烏丸線「丸太町」駅より徒歩4分)
参加費=1,000円 飲み物・軽食・お土産付き

“駄美術一筋25年”
20周年のときは、もうそんなに経つのかと思い
感慨深かったのですが、それから5年経っただけで、
それは感慨から驚嘆に変わっていました。
人が25年かけて成し遂げる事を考えたとき、
現代美術二等兵が25年かけて何を築いたのか…。
それは無駄にそびえる駄美術の山ではないのかと。
「チリも積もれば山となる」や
「枯れ木も山のにぎわい」等、山になれば相応の
価値になると古の言葉にありますが、
今現在、価値ある何かを築いてこれたのか?
自分たちでは分からない始末。
今回ギャラリーに枯れ木やチリならぬ25年分の
ありったけの駄美術を並べてみます。
行けども行けどもそこは駄美術。
どんな山になっているかご高覧頂けたら幸いです。(現代美術二等兵)


 
  




2017年10月21日(土)~31日(火)11~19時/最終日17時まで / 日曜・月曜休廊
近藤千晶個展「光を浴びる Light shower」
絵画
初日(21日)は、作家が在廊しています。夕方から、ささやかながらオープニングパーティーを開きますので、お気軽にご来場ください。


「N先生が亡くなられた一報を聞き
東京の個展を見て下さった帰り
夕食をご一緒しながらお話しした日のことを思い返していた
スクリーンのこと
質感のこと
先生の絵とシャム双生児のような言葉は
ポツポツと降り注ぎ
一言も聞き逃すまいと耳をそばだてていた

葬儀に参列できなかったこともあるのだろうか
先生の絵やテキスト その佇まいは
失墜したはずのイカロスが
地表スレスレで浮遊しているという
あの魅惑的なイデアのように
もうひとつの世界で
着地しないまま存在し続けている」(近藤千晶)


「光の扉7」2016年・アクリル絵具、綿布/259.5×162.5cm



2017年10月03日(火)~14日(土)11~19時/*9日(月)のみ休廊・8日(日)はオープンします。
企画展"P.S."

各作家の気になる仕事。
最近の仕事、そのあとがきのような、次への期待が高まる仕事をご紹介します。未発表作。

九鬼みずほ KUKI MIZUHO=b.89年 / 京都市立芸術大学大学院 油画修了 / 大阪在住
松本和子 MATSUMOTO KAZUKO=b.88年 / 京都市立芸術大学大学院 壁画修了 / 京都在住
妹尾夢子 SENO YUMEKO=b.88年 / 嵯峨美術短期大学・芸術文化研究所研究生 日本画修了 / 京都在住
下出和美 SHIMODE KAZUMI=b.83年 / 金沢美術工芸大学大学院 油画修了 / 金沢在住
進佳那子 SHIN KANAKO=福岡在住
唐仁原希 TOJINBARA NOZOMI=b.84年 / 京都市立芸術大学大学院 博士課程油画領域在籍 / 京都在住

下出和美「揺れる花」2017年・100×148mm・紙に色鉛筆
 

九鬼みずほ「野焼きの試み」2017年・粘土、ベンガラ、手びねり
 

松本和子「刺繍のカーテン」2017年・455×455mm・パネルに漆喰、顔料、ブオンフレスコ、ストラッポ


唐仁原希「少年の胸像」2017年・紙、鉛筆、オイルパステル


妹尾夢子" Doll sf No.6 "2017年・180×140mm・紙本着彩(パネルに麻紙、水干絵具)




2017年8月25日(金)~31日(木)9~17時・入場は各会場16時30分まで
芸術と考古学 " time,timer,timest 夏休みの遺跡 "

会場=滋賀県米原市杉沢 杉沢区集会所2階+玉泉寺。
本展は、昨夏開催された「世界考古学会議第8回京都大会」に参加した弊ギャラリー企画展<剥離と忘却と>の発展型です。縄文遺跡の発掘と同時進行の出土物と現代美術の展示です。(松尾惠/MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w)


◎出展者出展者;矢野健一(考古学者)、横谷奈歩(現代美術作家)
◎会場=滋賀県米原市杉沢 杉沢区集会所2階+玉泉寺
◎アクセス=JR東海道線「近江長岡駅」下車(米原より岐阜方面へ各駅電車で2駅め)→近江鉄道バス「杉沢」下車または徒歩約25分
*近江鉄道バス時刻表<長岡登山口線>平日土曜日曜、<曲谷総合>平日土曜日曜
◎発掘調査、出土品、会期中の現地お問い合わせ(矢野健一)=    
◎横谷奈歩に関するお問い合わせは、弊ギャラリーにて承ります。



以下は、6月に行ったプレ展のご紹介です。

2017年06月16日(金)~24日(土)11~19時・最終日は11~17時/日曜と月曜は定休日
「芸術と考古学~time,timer,timest 夏休みの遺跡~ プレ展

協力:矢野研究室、TSギャラリー、ギャラリー住吉橋

今夏、米原市教育委員会と立命館大学文学部によって、米原市杉沢地区で縄文遺跡発掘調査が行われます。
矢野健一氏(考古学者)は、2015年、建仁寺塔頭両足院を会場に、同遺跡の出土物がどのように土に埋まっていたかを実際の空間表現するという新しい試みをしました。
今回は、8月26日(土)~31日(木)の期間、いよいよ発掘の現場で行うその続編です。通常は調査や研究が終わるまで一般公開されにくい出土物が、順次、空間に展示されていきます。
また、地中の過去の時間とともに、地表の現代の時間を表す試みとして、これまでも古代ローマの遺跡や近代の戦争遺跡など長大な「時間」と時間の「質」をテーマにしてきた美術家:横谷奈歩(現代美術)が、現地のフィールドワークを経て作品参加します。
発掘と同時進行で展示していくというさらに新しい試みのため、当ギャラリーでは、みなさまの関心をこの企画や遺跡へとつなげていただけるよう、プレ展を企画しました。(松尾惠/MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w)


展示内容;
展示室B  杉沢遺跡での展示関係者による=プラン図(横谷奈歩)、展示模型(UMMM)、土器片の実測図(立命館大学文学部人文学科 考古学・文化遺産専攻 旧石器・縄文ゼミ)、縄文土器片*杉沢遺跡の出土物ではありません
展示室A  美術と考古学の接続を示唆する作品=古代の遺物や、壮大な時間をモチーフとした作品。すべて「壺」に関する平面作品。ディミトリオス・アントニチス(アテネ在住)のドローイング、日下部一司の写真作品、松井利夫の漆による版画


ディミトリオス・アントニチス「干渉シリーズ」紙にガッシュ、貝の真珠層・2017年

立命館大学文学部人文学科 考古学・文化遺産専攻 旧石器・縄文ゼミ「実測図」、縄文中期~晩期土器片

発掘現場での展示計画は、昨年8月27日~9月10日当ギャラリーで開催した「剥離と忘却と」(世界考古学会議京都に参加)から出発しました。


2017年7月28日(金)・29日(土)17~24時/会場=YCC ヨコハマ創造都市センター
YCC(横浜創造都市センター)に出現する" RED ROOM #1 "
弊ギャラリー関係者も会場にいます。


2017年05月30日(火)~06月10日(土)11~19時・最終日は11~17時/日曜と月曜は定休日

◆展示室A 大友一世個展(絵画)
大友一世は、2014年より、キナクリドンマゼンダ、セルリアンブルー、レモンイエローなど透明度の高い3原色と黒のみを用いて描いています。その理由として、印刷や日常生活の中のプリンター出力における、正確に計算された同じ3原色の鮮明な混色に対して、絵具という物質を混色する過程では、種々の不純物や空気を含むことによって色材そのものに魅了されるといっています。
支持体の厚みのあるキャンバスには、半吸収性の下地を塗り、サンドペーパーで磨きあげ、画面をつくります。その上で色材の混色を行います。が、混色は同時に描画であって、筆跡を求め、溶き油に関する工夫や、筆ばかりでなく、指でこすりながら次第に絵画へと完成させていきます。
描く対象は、現実の風景を複数組み合わせた<風景>です。描いている現在を軸とし、取材した現実の場所との距離感や時間経過を意識しています。それは、作家の主観的な眺め、いわば、作家にとっての理想の風景といえるかもしれません。純化されていく内なる<風景>と、混色や描画をつうじて純度が損なわれていく3原色の間に位置することが、大友一世の現在の絵画制作といえます。(MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w)


[4C/K scenery] 530×530×20mm / キャンパスに油彩 / 2017 年

展示室B a3 project selection
大友一世個展(展示室A)と同時開催。常設コーナーでご紹介してきた作家たちの作品を展示いたします。
弊ギャラリーの常設コーナーa3 projectは、京都から遠いところで活動する作家たち、たとえば、京都の芸術系大学卒業後に郷里へ戻った作家や海外留学・赴任中の作家、あるいは、家庭人・社会人として作品制作の時間が限られながらも長年作家活動を続けてきた人たちなどの作品をご紹介するコーナーです。方々から届く作品を、ギャラリーに随時展示するとともに、オンラインショップでもご紹介と販売に努めてきました。
このたびの展示では、日頃は互いに交流のない作家たちの作品から、弊ギャラリーによる思いがけない組み合わせを試みます。
大友一世展とあわせてご高覧いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
作家:浅野綾花、小畑公未子、近藤千晶、中村敦、藤瀬大喜、湊茉莉


2017年05月18日(木)・19日(金)・20日(土)11時~19時
特別展
遺跡土の茶碗(松井利夫) / 海景の屏風(牧野和馬)
 はや立夏も過ぎ、空や緑がいちばん美しい季節となりました。このたび、3日間の特別展示をいたします。
 松井利夫作の茶碗は、紀元前5世紀の弥生時代の水田の底土を使った根来碗型土器(2016年制作)。吉田二本松町遺跡(京都市左京区)の水田底土を常盤井殿遺跡(京都市上京区)の柱穴を雌型とし成形し野焼きの後、土器の内面に漆を塗り重ね彩漆土器とした「埋め戻される弥生時代の水田の記憶を記録し伝えるための茶碗」。技法は縄文時代中期に始り文明とともに滅んだ世界最初期の漆と土器の混合技法(彩漆土器)の復元。あわせて最新作の器もご披露いたします。
 牧野和馬作品は、トカラ列島最北端の火山島:口之島に通い、荒ぶる太平洋を撮影した中の1点を、作家自身が制作法を学びながら風炉先屏風に仕立てた写真作品。
 展示室Aでは、新作茶碗で飲み物やお菓子を楽しんでいただきながら、松井作品をご鑑賞ください。展示室Bでは、太古からつづく海景や遺跡土の茶碗とともに、何万年、何千年の時をお過ごしください。ご来場をお待ちしております。(いずれの作品もご購入可)

*参考画像(左=牧野和馬作品、右=松井利夫作品)。今回の展示作品とは異なります。

 

017年04月04日(火)~15日(土)11~19時・最終日は11~17時/日曜と月曜は定休日
◆展示室A横井ゆうこ展(漆や絵具による平面・立体)
海。水。光と陰影。動きと変化のあること。
自然の素材。漆。色と形。
物と対話する。自分の心が関わって。
その感触は、生きた時間の実感になる。(横井ゆうこ)

 (untitled)2017

◆展示室B
西村勇人写真展 " Commons " 
自然科学の研究現場において研究者の思考の痕跡に着目して撮影を進めている。今回の展示では、研究者がアイデアを議論し、具現化するために用いる黒板を題材とする。数式や図で満たされた黒板は、専門外の人間の理解を寄せ付けず、ある種の秘術の痕跡のように感じられるが、秘められた真理を究め、それを普遍化しようとする研究者の思考の所産にほかならない。とりわけ数学や数理的手法を用いる科学においては、そのプロセスに強く結びつく重要な基盤である。(西村勇人)

Director’s blackboard, Kavli IPMU / 2016
特別協賛


2017年03月04日(土)~25日(土)11~19時・最終日は11~17時/日曜と月曜は定休日

呉 夏枝「- 仮想の島 - grandmother island 第1章」

自らのルーツやアイデンティティーを探り、制作してきた呉(Oh)夏枝(Haji)は、現在、オーストラリアと日本を行き来して活動しています。
その中で新たに開始した grand-mother island プロジェクトは、国という場や枠組みをとりはらい、それぞれ人の歴史や物語を、<私>ではなく<私たち>のものとして共有し、記憶するためのプロジェクトです。grandmother island とは、<私たち>の居場所となる仮想の島の名前です。
本展は、その第 1 章「地図としての織物」です。織物はたて糸が場を、よこ糸が時間をあらわすようで、その積み重ねであらわれた布は、多くの<私たち>の存在の証のようです。史実や個人的記憶や想像が織り込まれたかのような布は、grandmother island の地図であり、そこへたどり着くための海図となります。本展の後、プロジェクトは、ワークショップや展覧会を重ねながら、仮想の島やそこへつながる海路を導き出していきます。
 各国での多様な活動を経て、当画廊 では9年ぶりの個展です。(MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w)


「地図としての織物 - m.k」2017年・亜麻


2017年02月11日(土)~25日(土)11~19時・最終日は11~17時/日曜と月曜は定休日

小谷真輔 " happening " (絵画)

 時として現れる得体の知れない不安感や焦操感をどのように受け止め、解消していくか。
 他者と協働するための芸術行為とは別のところに、個々の作家には日常的に内在し、おそらくは共通する問題があるように思います。

 小谷は「得体の知れないものに向き合うことと絵画を制作する動機とは根底のところで連動している」と語るように、その問題を「絵画に何ができるのか」という問いに重ねながら制作を続けています。これまでも小谷は脳内にある理想郷のような世界や情景を投影しつつも、その背後に潜む不安感や焦燥感を感じさせる幻影的な絵画を制作してきました。描かれる多様な モチーフは、ときにインスタレーションとして三次元空間に表われたり、動きを与えてアニメーションへと転化される場合もあり、絵画を起点として、問題解決に向けてあらゆる可能性を試しているようにも感じられます。
また、「制作において自分の感覚を別の形態に置換したり、その過程で生じる幾つかの偶然性や一回性を肯定し連続させる事に、ある種のゲーム感覚を持ち込んでいる」と語るように、作品内の遊戯性は、いつしか鑑賞者にも伝わってきます。

 今回の個展では、これまでの制作に加え、即興性を取り入れることにより、画面には新たな空気感や速度が加わることと思います。約2 年ぶりの京都での個展です。ぜひご高覧ください。(MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w)


”sticks" 2016年・キャンバスに油彩・455×380mm


2017年01月19日(木)・20日(金)・21日(土)11~19時、26日(木)・27日(金)・28日(土)11~19時

「再展示・予告展示 again and upcoming 」

旧作の再展示や活動予定をご紹介いたします。新作、海外展の記録写真、インスタレーションのためのエスキースなどを展示します。

上野友幸 UENO.Tomoyuki=6月よりクンストラーハウス・ベタ二エン(ベルリン)にて滞在制作
呉 夏枝 OH,Haji=3月4日(土)~25日(土)当ギャラリーにて個展「仮想の島 grandmother island 第1章」
日下部一司 KUSAKABE,Kazushi
下出和美 SHIMODE,Kazumi
唐仁原希 TOJINBARA,Nozomi=2月8日(水)~12日(日)博士課程在籍の作家による " INTERIM SHOW "          (京都市立芸術大学新研究棟)
松本和子 MATUMOTO,Kazuko=1月28日(土)~2月12日(日)「京都府新鋭選抜展2017」(京都文化博物館)
              4月15日(土)~6月11日(日)「Art Award IN THE CUBE 2017」岐阜県美術館
横谷奈歩 YOKOYA,Naho=開催中~2月19日(日)「小林和作に出会う」なかた美術館

下)呉夏枝 OH,Haji 「grandmother island 展のためのスケッチ」 2017年/30×40cm/紙に鉛筆、透明水彩